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DuPont in Japan

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「現在および将来にわたり全ての人々に、より良い生活の質を確保すること」が持続可能な開発の一般的な定義と言えます。過去10 年にわたり、デュポンを始め多くの会社が環境負荷低減の目覚しい進歩を遂げましたが、主として生産活動を中心としたものでした。多くの場合、廃棄物発生量の低減やエネルギー効率向上が経済的にも大きな効果を生み出したのも事実です。

このような進歩は重要です。しかしながら、それは始まりにすぎません。環境足跡(environmental footprint )低減を継続しながら、重要な社会のニーズや価値への適合と株主価値の創造を整合させることにより、第一級の持続可能な成長を生み出す能力があることを実証していかなければなりません。事業活動を通じてこれを達成するのがデュポンのアプローチです。以下、当社の5 大ビジネスプラットフォームにおける代表的な事業活動を紹介します。



DuPont Agriculture & Nutrition
農業・食品関連事業部門
アフリカ農民の綿花栽培を支援する


発展途上国の人々が安全に綿花栽培を続けられるよう、デュポンは西アフリカ諸国で人間、動物、環境に優しい安全な殺虫剤を上市しました。綿花生産者には収穫量と収入の増大をもたらし、環境負荷を低減することにより綿花栽培の継続を可能にします。
西アフリカの農民にとって、ヘリコベルパアーミゲラの幼虫は最も駆除の困難な有害昆虫です。アバント® (Avaunt® 、日本国内での登録商標名はトルネード® )は、デュポン農業製品事業部の新しい製品の一つですが、標的となる特定の昆虫駆除に効果があり、かつ環境負荷を著しく軽減できるものです。


従来型の多くの製品がヘクタール当り1,500 ml 散布されるのに対し、アバント® はヘクタール当り170ml という低い散布量の殺虫剤として開発されました。アバント® を使用する場所での環境負荷は減少します。害虫の活動サイクルの終わりでも、初めと同じように効き目があるので、実使用面での融通がきくのがアバント® です。揮発性は低く、土中での残留期間が短いのもアバント® の特徴です。使用者に対する安全性は他の綿花用殺虫剤に比べて特に優れています。背負い式散布器で散布が行なわれる西アフリカでは特に重要な事項です。デュポンは、人や環境に害を与えずに廃棄処分できる85mlの使い捨て容器を開発しましたが、この市場では極めて重要な特徴といえます。

写真のフィリップ・カタン氏は、アフリカ、中東地域におけるアバント® の開発と登録に指導Iな役割を果たしました。また、耕作地においても直接指導しています。実地の作業指導は、害虫の脅威から作物を守ろうとするとする西アフリカ農民に対する支援であり、デュポン公約の証です。アバント® の散布方法を中心とした教育研修会も行いました。情報がくまなく伝わる様、代理店はラジオを介し4 種類の現地語で放送しました。現地の代理店や研究者は、耕作地における実地トレーニングの他にもフランスでアバント® の効能に関する最新情報を習得しました。
製品を導入してから、綿花の収穫量は15-20%増大し、このことは綿繊維輸出が主たる外貨獲得源である発展途上国にとって極めて大きな経済効果をもたらしています。



DuPont Coatings & Color Technologies
塗料・色材技術事業部門
自動車塗装工場で放出量を削減する


自動車製造で環境に最も大きな影響を与える工程のひとつに塗装があります。有機溶剤中の揮発性有機化合物(VOC)の大気放出が典型的です。2002 年の春、ダイムラークライスラー社のデラウエア州ニューアークの組立工場にデュポン“スーパーソリッド”超 低放出塗装技術が導入されたことは自動車塗料における画期的な飛躍と言えます。

デュポンは、塗料の固体成分の分子量と粒子サイズを縮小する方法を発見、塗装時に塗料が液体のように滑らかに流れるようにしました。この画期的な技術により、塗料を希釈、分散させるための溶剤の配合を通常の塗料よりも少量に抑えることが可能になりました。この結果、VOCの大気放出量は低くなります。ニューアーク工場のダッジ・デュランゴ製造ラインは、“スーパーソリッド”技 術により、クリヤコート仕上げ段階におけるVOC放出量を25%低減しています。塗料の固形分と溶剤の含有比率50-50 が業界標準ですが、デュポンでは固形分を65%に引き上げ、VOC放出量の低減に成功していますB
製品のライフサイクル評価において、この新技術は、製品の製造段階から車両に塗布するまでの全エネルギー使用量と放出量の点においても、非液状粉体塗装(これもデュポンが供給しています)と比べて遜色がありません。 液体の塗装ラインを粉体塗装ラインに切り換えるのに2 千万ドルかかりますが、“スーパーソリッド”技術は既存の塗装ライン設備を使って塗布できるため、自動車組立工場の経費節約にも寄与します。また、引っ掻き傷への抵抗性も向上するため、繰り返し洗車しても塗装仕上の外観は長く保たれ、自動車オーナーにとってもメリットです。購入者からの品質苦情が大幅に減ったことが顧客データからも実証されています。

デュポンの新技術を世界に広めようと、ダイムラークライスラー社はじめその他の自動車メーカーに働きかけています。



DuPont Electronic & Communication Technologies
電子・情報技術部門
溶剤を使用しない高品質フレキソ製版技術(システム)


印刷版の製版工程には、過去1世紀にわたり、溶剤、化学薬品および溶融金属等多様な有害物質が関与してきました。今日、使用されているオフセット、グラビア、フレキソ等3つの主要印刷工程のいずれも、版を作り文字や画像を印刷するのにこれらの物質を用います。

2001 年にデュポンはサイレル® ファーストを上市しました。一般には、インキを紙面に転移させるための盛り上がった画像部レリーフを形成させるには消防法の危険物にあたる有機溶剤を用います。このシステムでは、ドライサーマル(加熱溶出)工程を用い、溶剤等の一切の化学物質を使用しませんので、印刷作業が環境に与える負荷を低減します。


また、デュポンの新システムにより化学物質の輸送、貯蔵、再使用および無害化して廃棄処理するための時間、費用および環境リスクを減らすことも可能になりました。

例えば、従来方法では版を製造するのに3 時間もかかっていたものが、今やこのユニークなドライサーマル工程を用い、1 時間で完成するようになりました。このドライサーマル工程の前工程の露光には従来装置が使用できるため、製版会社はこの新しい製版技術を採用する際に、工程変更のための費用をかける必要もありません。さらに画像や文字を正確に版上に再現させるサイレル® デジタルワークフローは、サイレル® ファーストドライサーマル技術と相俟って、長時間の印刷運転でも印刷ムラの起きない安定した高品質版を作り出し、環境にやさしいだけでなく、総合的生産性向上と経費節約を求める印刷業界のニーズに応えています。



DuPont Performance Materials
高機能材料事業部門
合わせガラス中間膜のセントリグラス®セキュア™、建築家に新しい保安防災基準適合ソリューションを提供


「外面はすべてガラスでも長期間の耐久性と耐風圧特性を有する製品を」、建築家、建築業者、家屋の所有者のそうした要望に応えて、デュポンはセントリグラス® を上市しました。対ハリケーンの厳しい安全基準で有名なフロリダ州の規制にも適合する極めて強度の高い製品です。

セントリグラス® の特性として、単に自然災害の猛威に耐えるだけではなく、ガラスがもたらす開放感と明かるさを損なわないこと、同時に不法侵入に対する防犯性を備えている点を設計者は大いに評価しています。ミシガン州デトロイトの学校当局は、こども博物館の不法侵入防止に一役買う障壁としてセントリグラス® プラス™を採用しました。このシステムを全学校に展開する計画もあります。学校にはハイテク装置があり、簡単に盗み出せるため不法侵入者は後を絶たず、こうした犯罪は市街地の学校にとって頭の痛い問題です。従来、針金入りの窓ガラスを設置して防いでいましたが、これでは見栄えも悪いうえ友好的で暖かな雰囲気を尊重する学校の意に反して不信と恐|のイメージを与えてしまいます。

デュポンはまた、一層強度を高めたセントリグラス® セキュア™を上市しました。爆弾の爆風に対する厳重な世界標準に適合するものです。セキュア™技術はセントリグラス® セキュア™の中間膜がガラス以外の素材にも良く結合するという事実に基付いています。金属製の窓枠に結合するため、構築物として一体設計ができることを意味します。 一体化されたシステムは、破壊に至るまでのかなりの時間、変形に耐えることができ、爆発時および避難時の人命救出確率を高めることができるのです。



DuPont Safety & Protection
安全・防護
ヨーロッパの傾斜屋根システム向け、透湿下葺材タイベック®


地球温暖化ガスの放出量を削減するという英国政府の公約を推進するため、タイベック® 事業部と地元建築業者は、英国家屋の伝統的な傾斜屋根のエネルギー効率を改善するための共同作業を開始しました。

英国の伝統的な傾斜屋根には、屋根内側の結露を防止するため、換気システムが取り付けられています。換気システムは屋根の断熱効果を低下させ、結果として屋内暖房により多くの燃料を消費します。デュポン™タイベック® の採用は、換気システムのない屋根への移行を可能にしました。熱効率は改善され大きな省エネ効果をもたらしています。同時にタイベック® シートの透湿性により、結露防止にも役立っています。

タイベック® は、施行の安全性と作業効率を高めるだけでなく、長期間、屋根の性能を維持するのに必要な機械的強度、紫外線耐性、耐熱性そして透湿性を備えた防護素材です。省エネ効果は暖房費低下に直結し、家屋所有者に月平均10%の節約をもたらします。一方、環境上のメリットもあります。タイベック® は現在英国で毎年施工される傾斜型屋根全体の15%を占めます。これら家屋の熱効率が向上することにより、家屋の寿命期間を通じての炭酸ガス放出量は60 万トン削減されます。タイベック® がヨーロッパ全体の傾斜屋根に採用されると毎年2千万トンの炭酸ガスの放出が削減されることになります。これは年間500 万台の自動車の炭酸ガス放出量に相当します。



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