デュポン(株)宇都宮事業所プロフィール
デュポンのアジア・太平洋地域の研究開発・製造最重要拠点として、1983 年に竣工。アメリカ、ヨーロッパをはじめ世界各地のデュポンの研究所と常に緊密に連携しながら、21 世紀を担う一流企業パートナーとともに国内外での幅広い展開を続けている。
| 所在地: |
〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地19-2
TEL(028)667-5211
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| 主要施設: |
◆宇都宮製造所
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- 合成樹脂工場(1983年1月稼動) ザイテル®、ライナイト®、クラスティン®、
デルリン®、ゼナイト®のコンパウンディング
- ベスペル® 工場(1984年3月稼動) ベスペル®パーツの成形工場
- 高機能不織布技術サービスセンター(1993年2月稼動)
- 高機能塗料事業部リフィニッシュ・トレーニングセンター(1994年10月開所)
- 高機能塗料事業部リフィニッシュ・カラーラボ(1997年10月稼動)
- デュポン パフォーマンス エラストマー ジャパン(株) カルレッツ®ラボ(1997年11月稼動)
- 高機能塗料事業部スタンドックス部 自動車用塗料トレーニングセンター/カラーラボ(2001年1月稼動)
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◆中央技術研究所
エンジニアリング・プラスチック,エレクトロニクス材料,高機能不織布,化成品等の製品開発、生産技術の開発・改善、技術サービス、評価試験
◆先端技術研究所
デュポン保有の先端技術の実用化および用途開発
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| 敷地面積: |
109,000m2 |
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= 企業のコンプライアンスを担う=
操業以来実直に取り組まれてきた宇都宮事業所の環境対策ですが、1990 年代に入り持続可能な成長の実現を企業目標に掲げてからは、経済性を重視した明確な環境マネジメントを推進しています。グローバルデュポンの厳格な規準と地域性を複合した独自の環境方針を樹立し、2001 年のISO14001 取得後は自主管理基準に従い具体的な改善目標を設定、社内環境経営組織を軸に社内外での目標値達成を徹底して行っています。デュポン(株)宇都宮事業所がリードする当社の環境ガバナンスならびに社会的責任のあり方は、着実な実績をひとつひとつ積み上げることによって追求されています。
= 持続可能な取り組み =

デュポンの環境マネジメントは、常に持続可能性を念頭に置いています。環境投資の時代から生産効率を上げ環境への負荷を低減する時代へと移行していくべきだと考えるからです。当事業所では、廃棄物および廃棄物放出をゼロにするという目標に向かって、宇都宮製造部門から出される副産物は、社内外での生産・流通・回収の過程を見直すことによって全て、リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)できると考えています。例えば、年間280 トンあった埋立廃棄物は取り組み1 年目で50 トン、2 年目で25 トンにまで削減できました。また、2002 年には焼却炉2 基の稼動を廃止し、ダイオキシンの“ゼロエミッション”を達成しています。その他にも、有機溶剤(検査用試薬)使用時に微量ながら発生する揮発性有機化合物(VOC)の大気放出量に対しても、試薬使用量を減らす、効率の良い検査方法を導入するなどいっそうの放出量低減対策をとっています。
=環境効率の向上=
~埋立廃棄 “ゼロ”をめざす~
宇都宮事業所が総力を挙げて取り組んでいる埋立廃棄物 “ゼロプロジェクト” では、3R (リデュース、リサイクル、リユース)の各段階で成果を伸ばしています。
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1・リデュース
-樹脂ペレットの不良品発生率を下げ、デュポン最高の歩留まりを実現
これまで技能者の判断に頼ってきたライントラブルの判定に画像認識技術を導入するなど、既存設備の段階的グレードアップに力を入れ、歩留まり改善によるプロセス廃棄物の発生を抑えています。また生産工程期間(いわゆるキャンペーン)の初期ロスタイムはキャンペーン時間に関わらず約5 分間と一定で、不良品の多くはこの間に発生しますが、キャンペーン期間をできるだけ長くし、初期不良を相対的に少なくするよう生産計画にも工夫を重ねています。こうした不断の努力により、宇都宮事業所の平均不良品発生率は、グローバルデュポンの中でも類を見ないほど低いわずか1 %という好成績を誇っています。
2・リサイクル
- セカンドマーケットに販路を見出す
製造工程で不良品として発生してしまう樹脂(粉、固まり、ペレットなど)のほとんどは分別回収後、再び溶解されペレットとして生まれ変わります。また再生された樹脂の特性もほぼ同じ性能を維持することができます。アれら樹脂の再生を促進するために再生樹脂ペレットのセカンドマーケットの需要喚起は重要な環境対策のひとつです。液晶ポリマーとして付加価値の高いデュポンTMゼナイト® をはじめ、ガラス強化ナイロン樹脂やポリアセタール樹脂のセカンドマーケット掘り起こしにも力を入れています。
- サーマルリサイクル(熱的回収リサイクル)
従来埋立廃棄処分にしていた再生困難な廃プラスチックスは、直接燃焼あるいはRPF (RefusePapaer and Plastic Fuel)新型固形燃料といったサーマルリサイクル原料として活躍しています。弊社にとってはコスト負担になる処理方法ですが、環境負荷低減を推進する企業コンプライアンスとして当然の投資と考えます。
この他にも廃プラスチック類を粉砕してセメント原料の一部として利用する方式やアルミ蒸着の内面コーティング処理をした製品出荷用袋を製鉄所の鎮静剤として利用する方式など、埋立廃棄にかわる地球環境保全型対応は多岐にわたっています。
『 デュポンの環境技術 事例1』
~廃車部品から新品同様のナイロン部品 ~
廃棄自動車のリサイクル率向上が期待される技術の一つに、当社が特許を持つコンポジット・リサイクル技術があります。この技術は、廃車から回収した大型のナイロン製自動車部品(右写真)を同等の基本特性をもつガラス強化ナイロン樹脂や部品へと効率的に再生可能にするものです。

2002年には、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:深谷 紘一 )と共同で、ラジエータ・エンドタンク(PA樹脂製、左写真)のリサイクル技術が開発されました。現在も製品の回収体制や経済性の評価が行われています。
デュポンのエンジニアリング・ポリマー事業部グローバル・テクノロジー担当副社長のビル・スー(Bill Hsu)は、カナダのリサイクル試験工場で行われたナイロン素材に関する研究から、このプロセスは、ガラスあるいは鉱物などの異種材質が混合している、吸気マニホルドなどの熱可塑性プラスチック部品にも応用できそうだ、と説明しています。
コンポジット・リサイクル技術は、使用済み部品の焼却・埋立処分による環境負荷の低減、自動車メーカー各社のリサイクル可能率および収益率の向上をめざしています。社会、経済、環境のいずれにも優しい持続可能な技術を送り出そうとするデュポンの取り組みの一つです。

『 デュポンの環境技術 事例2』
~デュポンTMゼナイト®の リデュース(発生抑制)~
廃棄物および排出物ゼロというデュポンの目標にさらに近づくため、テネシー州チャタヌーガ工場のエンジニアリング・ポリマー・チームは、デュポンTMゼナイト® 液晶ポリマーの製造工程で排出される有害廃棄物を96%、無害廃棄物を100%削減しました。
同チームは、不要になった蒸留塔を利用して重合プロセスで発生する酸を精製し商品価値のある製品を開発することを計画しました。溶媒のエチレングリコールをジプロピレングリコールに置き換え、工程の歩留まりを改善すると同時に仕様に外れた製品の販売プログラムを推進、これまで埋立廃棄処分されていた廃プラスチックスを発生させないようにしました。
これらのプログラムにより、同工場の排出液から1万3,600トン近くの有害毒性廃棄物を除去、廃プラスチックスは450トン近く、温室効果ガスは1万8,600万トン近く削減することができました。
現在、同事業部ではこのプログラム効果により、税引前営業利益を年間280万米ドル以上、増やしています。

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3・リユース
再利用(リユース)による資源の無駄をなくす努力も多面的に行われています。例えば工程内で選別されたサイズ不良の製品は、"リワーク"として再び工程内で原料となりリユースされます。また、製造された樹脂の運搬用に使われる物流用フレキシブルコンテナ袋(フレコン)には、ワンウェイタイプではなく何度も拠点間を往復できる高強度で耐久性の高いフレコンを使用しています。
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~省エネ下での生産性の向上~
省エネルギーへの取り組みは、環境配慮に伴うコスト増をカバーすることに加え、温暖化ガス(CO2)の低減を含めた持続可能で良質な環境を維持するための重要な課題です。宇都宮事業所では、工程内で利用する圧縮空気の圧力を見直し、設備運転に支障のない範囲で圧力を下げ、圧縮空気を製造するコンプレッサーの消費電力を削減するなど、具体的な省エネ活動を1995 年より推進しています。1990 年代の消費電力水準を保ちながら、2003 年度の生産能力は1995年度のおよそ1.5倍に達しようとしています。
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