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U.S.A., 2002/12/17

米国デュポン社が小麦のゲノム解析情報を大量に公開
米国 国立衛生研究所「GenBank」に現在の2倍以上のデータを追加

<米国ニュース>

 米国デュポン社(本社:デラウェア州ウィルミントン)は12月10日(米国時間)、小麦のゲノム解析情報を、米国 国立衛生研究所(National Institutes of Health)の公的データベースを通じて、公的私的の制限なく全ての研究者が利用できるように公開することを発表しました。  公開するのは20万件以上の発現配列タグ( ESTs = Expressed Sequence Tags)の情報です。ESTsは遺伝子の塩基配列の一部で、ゲノム中の遺伝子を特定するのに利用されます。このデータ量は米国 国立衛生研究所のDNA情報データベース「GenBank」に現在登録されている小麦ゲノム情報の2倍以上の情報量になります。

 現在、小麦やその他の主要な穀物の栄養価を高めるために、産業界全体が遺伝子情報の解析に力を入れています。当社が公開したデータは、世界中の科学者が利用できる小麦の遺伝子情報量を大幅に増加させるとともに、全ての農作物研究において重要な一役を担うものです。小麦ゲノムに関するより多くの知識は、開発途上国の人々の食糧となっている全ての穀物に関する調査・研究の発展に役立つものと考えられます。

 デュポンのクロップ・ジェネティクス(穀物遺伝学)研究開発部門のジム・ミラー副社長は「デュポンは、伝統的に農作物の遺伝子研究を含めた科学の発展に貢献していますが、このデータを一般に公開することも、この動きの一環と言えます。私たちは、この公開データが農作物研究者間の協力体制を強め、小麦の新種の開発や品種改良を促進すると確信しています。小麦ゲノムは他の農作物と比べてサイズが格段に大きく、より複雑です。このデータを制限なく利用できるようにすることは、現在進行中の研究を促進し、生産者、育種者、消費者にとってメリットのある、より進んだ品種開発の土台を提供するでしょう」と述べ、世界中の研究者とこのデータを共有することで、農作物のなかでもっとも複雑なゲノムへの総合的な理解を深めることができるとしています。

 デュポンとその子会社のパイオニア・ハイブレッド・インターナショナル社(Pioneer Hi-Bred International, Inc.)は、小麦のあらゆる品種改良のための調査・研究を積極的に続けていきます。パイオニア社は、米国とヨーロッパにおける小麦品種の主要な供給会社です。

 小麦は、世界でもっとも広く消費されている穀物であり、栄養価を高めることによって人口増加に対応する食糧として重要な役割を担っています。デュポンが公開したゲノム情報は、消費者にとってより優れた特徴を持つ次世代の小麦製品をつくりだすことに役立つことが期待されています。

 米国農務省との共同研究主任で、かつ米国 International Triticeae Mapping Initiative(穀類の遺伝子地図作成プロジェクト)で小麦と大麦の ESTsのコーディネーターを務めるデュポンのオリン・アンダーソンは「世界中の人々、特に開発途上国に住む人々は、食生活の主要な部分を小麦に頼っています。小麦ゲノムをより深く理解することは、現在進行中の調査と研究に役立ち、最終的に世界規模の食糧供給に不可欠な栄養的価値を高めることに役立ちます。デュポンは、米国 国立衛生研究所のGenBankに、これまでに無かった小麦のESTsデータ追加することによって大きな貢献をしたと思います」と述べています。

今年、創業200周年を迎えたデュポン社は、米国デラウェア州ウィルミントンに本社を置くサイエンスカンパニーです。エレクトロニクス、アパレル、輸送、住宅・建築、農業、食品・栄養、ヘルスケア分野において科学的な発見や発明を基盤に、人々の生活を豊かにする製品やサービスを提供しています。

以 上

この件に関するお問い合わせは、下記までお願いします。
デュポン株式会社 広報部
電話 (03)5434-6103