U.S.A., 2003/06/27
米国デュポン社、革新的技術で米国環境保護局より
大統領グリーンケミストリー最優秀賞を受賞
~トウモロコシ畑から衣類
石油に代えて再生可能な
資源を利用したバイオベースプロセス~
<ニュースリリース>
米国デュポン社(本社:デラウェア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:チャールズ・O・ホリデー・ジュニア)は、6月24日(米国時間)、従来の石油ベースに代えてトウモロコシを使って衣類、カーペット、自動車の内装材に使われる最新ポリマーの原料の製造を行なうという、デュポンの革新的な技術に対して、米国環境保護局より大統領グリーンケミストリー最優秀賞※を受賞しました。
受賞の対象となったのは、デュポンがジェネンコア・インターナショナル社と共同開発した従来の石油化学製品に代えてトウモロコシなどの再生可能な資源を利用するバイオプロセスです。この開発では、デュポン™ソロナ® の主要原料である1.3プロパンジオール(PDO)の原料を生産する発酵プロセスにおいて、生化学経路の代謝工学によりトウモロコシの糖を利用するよう微生物を改良しています。
デュポンのソロナ®は、アパレル繊維、カーペット、包装などの用途に使われる最新のポリマーです。新しいバイオベースの方法は、従来の石油化学プロセスに比べて使用するエネルギーや排出物が少なく、再生可能な資源を利用することができます。ソロナ®で作った繊維は、汚れにくく、極めて柔らかな肌触りと、快適な伸縮性、再生力を持ち、紫外線や塩素にも強いという、ポリエステルやナイロンを超える優れた特性を持っています。
「持続可能な成長を使命とするサイエンス・カンパニーとして、デュポンは、環境への負荷を減らしながら株主および社会に価値を提供する研究活動に取り組んでいる。バイオベースソロナ®の開発では、新しい代謝工学に関する知識と、デュポンがすでに持っているポリマーに関する先端の技術や知識とが組み合わされている。」と米国デュポン社上席副社長兼最高科学技術責任者のトーマス・M・コネリー博士は語っています。
現在、デュポンは、ノースカロライナ州のキンストン工場で石油プロセスから作られたPDOからソロナ®ポリマーを生産しています。また、炭水化物加工業者であるテート&ライル社の発酵工場(イリノイ州ディケーター)内に設けたパイロット工場では、トウモロコシ由来のPDOが試験的に生産されています。デュポンは、この新しいバイオベースプロセスを元にした大規模なPDO発酵工場の建設計画を進めています。
デュポンは、1990年代初頭から世界環境センターのゴールドメダルなどの賞を数多く受賞し、持続可能性への取り組みのリーダーとして認められてきました。フォーチュン誌の「最も賞賛される企業」やフィナンシャルタイムス・プライスウォーターハウスクーパーズの「世界で最も尊敬される企業」などの調査でも、社会的責任や環境問題への取り組みで一貫して高得点を獲得しています。
また、持続可能な成長という使命の一環として、デュポンは既存の目標を補完する以下の目標を2010年までに達成しようとしています。
- 非枯渇資源からもたらされる売上を25%にまで引き上げる。
- 全世界の事業からの地球温暖化ガスの放出量(炭素換算)を、1990年を基準として65%削減する。これについてはすでに68%を削減して目標を達成しています。
- 全エネルギー使用量を1990年の水準に保つ。
- 2010年には社の世界全体におけるエネルギー利用の10%を再生可能な資源から調達する。
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デュポンは今年の初め、温室効果ガスを削減して排出権を取引するため、自主目標に基づくキャップ&トレード方式(規制・取引方式)で運営されるシカゴ気候取引所(Chicago Climate Exchange)の設立会員となりました。会員は、温室効果ガスの排出量を2006年までに自社の1998年-2001年の平均より4%削減することを約束しています。
*大統領グリーンケミストリー賞(Presidential Green Chemistry Challenge awards)は、汚染の発生を大幅に減らす革新的な手法を発見し、科学を生かして環境を改善してきた企業や個人を表彰するために、米国環境保護局より1996年より毎年、贈られるものです。政府、産業界、学会、非営利団体の専門家により構成される独立したパネルが、受賞候補者の審査を行っています。
以上
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注)®はデュポン社の登録商標です。