U.S.A., 2003/11/07
米国デュポン社、
オゾン層を破壊するフロンの代替技術の開発で
米国最高の技術革新に対する栄誉を受賞
ホワイトハウスにて
ブッシュ大統領がデュポン・ホリデー会長に
ナショナル・メダル・オブ・テクノロジーを授与
<プレスリリース>
米国デュポン社(本社:デラウェア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:チャールズ・O・ホリデー・ジュニア)は、11月6日(米国時間)、オゾン層の破壊につながるクロロフルオロカーボン(CFC)の削減と代替品について技術開発と方針策定でリーダーシップをもたらしたとして、米国における技術革新の最高の栄誉であるナショナル・メダル・オブ・テクノロジーを受賞しました。ホワイトハウスのイーストルームで行われた授賞式において、ジョージ・W・ブッシュ米国大統領からホリデー会長にメダルが授与されました。
「デュポンは、持続可能な成長を使命とするサイエンス・カンパニーとして、環境への負荷を減らしながら社会と株主にとっての価値を創出する研究開発に率先して取り組んできた。世界が直面している極めて厳しい環境問題の一つに当社が取り組み、その解決の一助となってきたことを認めていただき、誇りに思っている」とチャールズ・O・ホリデー・ジュニア会長兼最高経営責任者は語っています。
デュポンは、一般に冷蔵庫、空調機器やその他の用途に使用されていたCFCがもたらす環境への影響について、科学的な理解を深めるために、他社に先駆けて世界的な研究活動を行ってきました。
1999年にオゾン層破壊についての研究でナショナル・メダル・オブ・テクノロジー賞を受賞したスーザン・ソロモン氏は、「全ての科学者が常に求められていることは、人々のために、公正な立場に立ち、自分たちが何を、どのようにして知っているかに耳を傾け、客観的立場で情報を扱うことです。私が知る限り、オゾン層破壊問題に対する取り組みにおいてデュポンより優れた企業はありません」と述べています。また、「デュポンは注意深く問題に取り組み、公正に疑問を問いかけ、そして最も重要なことは、その答えに耳を傾けたことです。デュポンは、この大変難しい問題に対して科学的視点、厳粛な視点と言った方がふさわしいかもしれませんが、を持っている企業です」と語っています。
デュポンのチャレンジは、社会的混乱を避け、かつ全く新しい技術の開発費を抑えながら、既存の空調装置や冷蔵庫に使える新製品を開発することでした。代替フロンに移行の対象となった装置類は、米国だけで、金額ベースで総額1,350億ドル以上となりました。この中には15,000万台の自動車や小型トラック用のエアコンシステムや8万戸のビルの空調、6,900万台の家庭用エアコンが含まれています。
最初の製品は、今日代替フロンとして広く使用されているハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)22でした。しかし、HCFCはCFCよりもオゾン層破壊に与える影響の少ないですが、モントリオール議定書により規制され、世界的に撤廃されつつあります。
デュポンは、1991年1月に、業界初のオゾン層破壊の少ないハイドロフルオロカーボン(HFC)による冷媒、デュポン™スーヴァ®を発売しました。その後、19種類の一連の代替フロンを開発し、375以上の特許を取得しています。
デュポンは、先ごろ、中国でHFCを含むフッ素製品の生産に1億ドル以上投資する計画を発表しました。現在も開発途上の国々では、冷蔵庫や空調機器市場が拡大し、CFCから代替フロンへ移行していますが、各設備メーカーも生産拠点を現地に設けています。デュポンは、全世界の使用量の50%が冷蔵庫や空調装置に使用されると見積もっています。
デュポンが同賞を受賞するのは、この13年間でこれが4度目となります。1990年、ナイロン、ネオプレン・ゴム、エンジニアリング・プラスチックを始めとする高機能ポリマーの開発の先駆者として同賞を受賞。1993年には世界のどの主要食用作物にも利用できる環境に優しいウレア系スルホニル除草剤の開発によりデュポンの研究者ジョージ・ラビットが、1996年には高機能アラミド繊維
デュポン™ケブラー®の発見と開発によりデュポンの研究者ステファニー・クオレクが受賞しています。
デュポンは世界環境センターのゴールドメダルを始め数多くの賞を受賞し、企業による環境への取り組みのリーダーとして認められてきました。フォーチュン誌の「最も賞賛すべき企業」やフィナンシャル・タイムス・プライスウォーターハウスクーパースの「世界で最も尊敬される企業」などの調査でも、社会的責任や環境問題への取り組みで一貫して高得点を獲得しています。
環境への足跡を軽減しながら持続可能な成長を目指しているデュポンは、その一環として、既存の目標を補完する以下の4つの目標を2010年までに達成しようとしています。
- 収入の25%を枯渇しない資源から得る。
- 全世界の事業からの地球温暖化ガスの放出量を1990年を基準として65%削減する。これについてはすでに68%を削減して目標を達成しています。
- 全エネルギー使用量を1990年の水準に保つ。
- 2010年には当社の世界全体のエネルギー必要量のうち10%を再生可能な資源からのものとする。
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デュポンは今年の初め、温室効果ガスを削減して排出権を取引するため、自主目標に基づくキャップ&トレード方式(規制・取引方式)で運営されるChicago Climate Exchangeの設立会員となりました。同会員は、温室効果ガスの排出量を2006年までに自社の1998年-2001年の平均より4%削減することを約束しています。
さらに6月には、従来の石油ベースの代わりにトウモロコシを使って衣類、カーペット、自動車の内装材に使われる最新ポリマーの原料を製造する革新的な技術で、米国環境保護局より大統領グリーンケミストリー最優秀賞を受賞しました。また、米エネルギー省と共に、トウモロコシなどの再生可能な資源からエタノール燃料および高付加価値化学製品を生産する世界初の統合的「バイオリファイナリー」の開発にも取り組んでいます。
1802年に創立されたデュポン社は、米国デラウェア州ウィルミントンに本社を置くサイエンス・カンパニーです。世界70カ国余りに拠点があり、エレクトロニクス、輸送、住宅・建築、通信、農業、栄養食品、安全・保護、アパレル分野で、科学的な発見や発明を基盤に、人々の生活を豊かにする製品やサービスを提供しています。
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注1)®はデュポン社の登録商標です。
注2)HFC及びCFC代替品に関する日本での事業は、三井・デュポン フロロケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:武野氏悦夫)が扱っています。