U.S.A., 2003/12/02
米国デュポン社、2005年までに9億ドルのコスト削減改革に着手
生産性改善により売上増が可能に
<参考資料>
米国デュポン社(本社:デラウェア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:チャールズ・O・ホリデー・ジュニア)は、12月1日(米国時間)、強固なサイエンスカンパニーとなり世界的な競争力を強化するため、インビスタ社の分離に続く改革を進めることを発表しました。具体的には、2005年に9億ドルのコスト削減を達成目標に、生産性を改善し、組織を改革します。さらに年率6%の売上成長を達成するために企業の能力も強化します。この目標は、持続可能な成長を実現する企業となるために現在、進めている変革の柱となるものです。
エネルギー価格の長引く高騰、世界的な競争の激化、顧客の事業基盤の新興経済国への移動を特徴とするこの環境下で、デュポンは競争力を維持するためにこれらの改革を行う、と米国デュポン社のチャールズ・O・ホリデー・ジュニア会長兼最高経営責任者は語っています。
また、ホリデー会長は次のように述べています。「デュポンは予定されているインビスタ社の売却により、規模は縮小するが大きな成長と収益性を実現する可能性を持つ企業に生まれ変わる。しかし、そのような可能性の扉を開くということは、事業の進め方を変えるということでもある。多様かつ専門性の高い組織やプロセスは複雑さとコストが伴うが、当社が目指す収益の成長目標を達成しようとするならば、そのような複雑さとコストを維持することは不可能である。本日、発表する改革は、デュポンの短期的および長期的な競争力を確かなものとするために必要なものだ。これは社員にも影響するため難しい決断であるが、当社はこれらの改革を思いやりと敬意を持って取り組みたい」
デュポンはこの改革により2004年に4億5,000万ドル、2005年には目標の9億ドルのコスト削減を達成できると予測しています。2004年のコスト削減目標は、インビスタ社の分離後に発生する処理コストを始めとする固定費の増加によりほぼ相殺されるため、営業利益には販売量と価格の変化がそのまま反映されるものと思われます。なお固定費の削減は、一部、従業員数の削減により達成されます。
従業員の削減数およびリストラクチャリング費用については、2004年4月27日に発表する2004年第1四半期の業績に関するレリースの中で発表する予定です。
デュポンは次のような改革を進めます。
・インビスタ社の分離に伴う費用を削減
デュポンは予定されているインビスタ社の分離に伴う処理コストを相殺するため、固定費を総計2億ドル削減します。2004年に1億ドル、2005年には目標の2億ドルを削減する予定です。
・インフラの改善と強化
デュポンは、管理機能、支援サービス、全社コストを含めた製造活動全般の相乗効果を出すために統合化を進めます。こうした組織改革の詳細については、この8週間ほどでさらに詰めていきます。これらの改革では「One DuPont(ワン・デュポン)」がもたらす経営のシナジー効果を活用し、全社でシステムおよびプロセスの標準化を促進します。この管理機能や支援サービスの相乗効果により機能的な能力も強化され、営業幹部は顧客、市場、成長へより全力投球できるようになります。このインフラ改革により、固定費を2004年には2億5,000万ドル、2005年には目標の5億ドルを削減する予定です。
・収益の向上
収益を向上させるために、2割以上の製品ラインを統合するなどの改革を行います。こうした簡素化により、歩留まりやアップタイム(実質生産時間)の改善、調達、エネルギー管理の進歩が促進されるでしょう。また、収益の向上につながるシックスシグマプロジェクトをさらに増やし、製品ラインの統合後に資産の最適利用を実現します。これらの改革により、収益を2004年に1億ドル、主にコスト削減を通じて2005年には目標の2億ドルを達成する予定です。
・成長力の改善
デュポンのリーダーシップと管理機能部門の専門技術および知識は米国と西ヨーロッパに集中していることから、リソースをここ数年に急成長を遂げると思われる新興市場へ再配分します。当初の対象は、すでにデュポンが強力な基盤を持っている中国となるでしょう。このほかにも、中央および東ヨーロッパ、ブラジルに注目しています。これとは別に、デュポンは事業全般でマーケティング力および販売力を総合的、系統的に改善し、そのマーケティングおよび販売支援機能を統合、強化しようとしています。これらの改革は、現在進行中の研究開発の活性化プロセスと相まって企業の能力を強化し、一貫して6%の売上成長目標を達成できる体質をつくります。
「インビスタの分離により、デュポンの変革は次の段階へと入った。一言で言えば、これは新しいデュポンの始まりだ。目前には幾多の変化が待っている。それは難しく、苦しいが、最終的には満足をもたらす変化だ。この課題に挑戦するにあたり、変わらないものは何かということを覚えておく必要がある。それは、デュポンはサイエンスカンパニーということだ。デュポンは優れた科学力を統合的に応用し、持てる知識を十分に生かし、熱心に生産性改善に努めることにより、持続可能な成長を達成する。さらに当社の5つの成長基盤が成長の機動力であり、コアバリューが私たちのすべての活動の基本であるという点も変わりがない」とホリデー会長は語っています。
5つの成長基盤とは、農業・食品関連事業、塗料・色材技術事業、電子・情報技術事業、高機能材料事業、安全・防護事業です。
1802年に創立されたデュポン社は、米国デラウェア州ウィルミントンに本社を置くサイエンス・カンパニーです。世界70カ国余りに拠点があり、エレクトロニクス、輸送、住宅・建築、通信、農業、栄養食品、安全・保護、アパレル分野で、科学的な発見や発明を基盤に、人々の生活を豊かにする製品やサービスを提供しています。
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