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U.S.A., 2006/06/23

米国デュポン社、再生可能な資源を使った
新しい高機能樹脂の生産計画を発表

(参考資料)



 米国デュポン社(本社:デラウエア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:チャールズ・O・ホリデー・ジュニア)エンジニアリング・ポリマー事業本部は、6月20日(米国時間)、米国シカゴで行われた国際プラスチック展示会 (NPE2006)において、再生可能な資源を利用した新しい高機能熱可塑性樹脂とエラストマー製品の生産計画を推し進める、と発表しました。

 

 この新製品は、再生可能な資源から生産されるデュポン™ソロナ®ポリマーとハイトレル®です。ソロナ®の主な成分は、トウモロコシの糖から作られるBio-PDO™で、これはデュポンが特許を持つ発酵プロセスから製造されます。Bio-PDO™は、現在、石油から製造している1,3プロバンジオール(PDO)や1,4ブタンジオールに置き換わるものとなります。また、再生可能な資源で製造されるハイトレル®は、Bio-PDO™を使ったデュポン・ポリオールから生産されます。

 

 Bio-PDO™を使ったデュポン™ソロナ®ポリマーの生産は2007年の中頃から開始する予定です。また、再生可能な資源を使用したハイトレル®は2007年第4四半期から生産開始の予定です。

 

 「これらの新製品により、当社は顧客に再生可能な資源を使った新しい素材の価値を提供する。つまり、石油由来資源への依存を低減することができ、顧客の製品のライフサイクルにおける環境への配慮に大きく貢献できることになる」と、高機能材料事業部門グローバル・テクノロジー担当副社長のナンダン・ラオは述べています。再生可能な資源により石油由来の製品を代替することに加え、Bio-PDO®の生産に必要なエネルギーは石油由来製品の生産に必要なエネルギーに比べ40%減少します。これは、年間で1億ポンド(4万5千トン超)のBio-PDO®を生産する場合、年間1千万ガロン(約3億7千8百万リットル)のガソリンを節約するのと同じになります。

 

 「この二つの新製品は、当社の環境目標である2010年までに売上の25%を非枯渇資源から得るという目標の達成に寄与する」と、ラオ副社長は述べています。

 

 再生可能な資源から生産する製品であるソロナ®とハイトレル®の性能は現行の石油由来の製品と同じか、あるいは更に向上したものになります。「それぞれの再生可能な資源による新しいポリマーは特別な性能を有しており、いくつかの用途において活用されるだろう」と、ラオ副社長は語っています。

 

 高機能ポリマーにおいて、ソロナ®はPBT(ポリブチレン・テレフタレート)と同様の性能と成形性を有します。優れた強度、剛性に加え、良好な外観・光沢性や寸法安定性がその特徴として考えられ、自動車用部品、電気・電子分野システム関連部品、工業用・消費者用製品の用途に広く活用されると考えられます。

 

 現行のハイトレル®と再生可能な資源から生産されるハイトレル®を比較した予備評価では、再生可能資源からのハイトレル®は温度特性や弾性回復性で優れた性能を示しています。また、再生可能資源からのハイトレル®は多くの用途に使用されると期待されます。例としては、押出成形で製造される自動車用または工業用のホースやチューブ、ブロー成形で製造される自動車用CVJブーツ、射出成形で製造されるエアバッグやエネルギーダンパーなどが挙げられます。

 

 「現在、私どもの多くの顧客は高機能で高品質な製品を求めている。また、再生可能な資源からゆりかごからゆりかごまでといったビジネス形態を意味する持続可能なソリューションが求められている。私どもの顧客および関係するバリューチェーンに対して再生可能な資源の価値を提供するため、当事業本部は積極的に新たな技術と製造技術の探索に努めている。原材料の枯渇、あるいは社会に対する影響への懸念から非石油由来製品を活用しようと考える企業の方々は、これらの開発製品に多くの興味を持つだろう」と、ラオ副社長は述べています。

 

 

再生可能な資源で製造したエンジニアリング・ポリマー

米国テネシー州に位置するラウドン(Loudon)は、Bio-PDO®の製造拠点となり、世界で最大の好気性発酵工場となります。この工場は、デュポンとテイト・アンド・ライル社(本社:英国ロンドン、会長:デビッド・リー卿)の折半出資の合弁会社であるデュポン テイト・アンド・ライル バイオプロダクト社が所有し、運営します。同工場の年間生産量は1億ポンド(4万5千トン超)で、本年末頃からBio-PDO™の生産を開始する予定です。
 ソロナ®ポリマーは、Bio-PDO™とテレフタル酸(TPA)あるいはジメチルテレフタル酸(DMT)を重合して生産されます。Bio-PDO®から重合されたソロナ®ポリマーは、ノースカロライナ州キンストンのデュポン工場内で生産され、コンパウンド製品はウエストバージニア州パーカースバーグで生産する予定です。
 ハイトレル®製品は、ハードセグメントとソフトセグメントの分子鎖から構成されています。再生可能な資源から生産されたハイトレル®はソフトセグメントにバイオベースのポリオールを使用することで、石油由来のポリオールを代替しています。バイオベースのポリオールと再生可能な資源から生産されるハイトレル®はデュポンの既存の設備を利用して生産されます。
 デュポンは、高機能材料の開発と製造において世界的なリーダーであり、石油に代わりバイオベースの製造プロセスや再生可能な農作物由来の原料を活用して環境面での持続可能なソリューションを提供します。

 

1802年に創立されたデュポン社は、米国デラウエア州ウィルミントンに本社を置くサイエンス・カンパニーです。世界70カ国余りに拠点があり、エレクトロニクス、輸送、住宅・建築、通信、農業、栄養食品、安全・保護、アパレル分野で、科学の力を生かした持続可能なソリューションを創出し、世界中の人々の生活をより安全で豊かにする製品やサービスを提供しています。
 

以上


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