関連用途の選択
デュポン テイト・アンド・ライル バイオプロダクツ社世界初、トウモロコシ由来のプロバンジオールを生産開始-米国テネシー州の総工費一億ドルの工場が稼動-
<ニュースリリース> 米国デュポン社(本社:デラウエア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者、チャールズ・O・ホリデー・ジュニア)と英国のテイト・アンド・ライル社の折半出資による合弁会社、デュポン テイト・アンド・ライル バイオプロダクツ社(DuPont Tate & Lyle Bio Products, LLC)は、11月27日(米国時間)、米国テネシー州ラウドンに建設した総工費1億ドルの製造拠点から、デュポンTMBio-PDOTM製品の出荷を開始したと発表しました。ラウドン工場は、再生可能な資源としてトウモロコシの糖分から1,3プロバンジオール(Bio-PDOTM)を製造する施設で、この新しいバイオベース製品の製造拠点としては世界初となります。 同合弁会社は、デュポンとテイト・アンド・ライル社が共同開発した独自の発酵プロセスを導入し、石油ベースの原材料の代わりにトウモロコシを使用してBio-PDOTMを製造します。Bio-PDOTMの生産に必要なエネルギーは、石油由来のプロバンジオールの生産に必要なエネルギーに比べ40%低減します。これは、地球温暖化ガスの排出量を20%減らすことに相当します。また、年間Bio-PDOTMを1億ポンド(4万5千トン超)生産した場合、年間でガソリン1千万ガロン(約3億7千8百万リットル、自動車22,000台分)の節約に相当します。 「Bio-PDOTMは、デュポンTMソロナ®のような特殊ポリマーなど、様々な製品の原材料として幅広く利用することができる。また化粧品や液体洗剤、不凍液などの工業用途にも適している」「Bio-PDOTMは、性能に優れ、生分解の性質を持ち、石油由来製品との代替が可能であることから、あらゆる用途で強い需要がある。現在グリコールを使用しているところは、いずれは、再生可能な原材料を使った当社の製品への切り替えを検討することになるだろう」とデュポン テイト・アンド・ライル バイオプロダクツ社社長のスティーヴン・ミルシャクは述べています。 「ラウドン工場からの記念すべきBio-PDOTM出荷第一号は、高性能かつ再生可能な資源から作られた材料を提供するデュポンのバイオベースパイプラインの商業化開始を飾るものだ」「様々な用途に実用化できるBio-PDOTMは大きな期待が持てる技術だ。この新技術が、主な市場のあらゆる製品に新たな可能性をもたらすことは明らかだ」とデュポン首席副社長兼イノベーション最高責任者のトーマス・コネリーは述べています。 テイト・アンド・ライル社の米国フード&工業材料部門の社長、D・リン・グライダーは次のように述べています。「テイト・アンド・ライルの研究者はこれまで80年以上にわたり、トウモロコシや小麦、砂糖など、再生可能な資源を原材料とする製品の開発を行ってきた。その中でもBio-PDOTMは、特に優れたアイテムとして当社の工業用原料の一つとして加わった。私たちは、引き続き研究開発に資本を投じ、戦略的な提携関係を維持することで、世界規模で増大する、石油由来の製品と同等またはそれを上回る機能を持つ再生可能資源から作られた製品への需要に応えるための協力が可能となる。商品化第一号の出荷は、今回の合弁事業の大きなマイルストーンであり、理論から実用への重要な移行を示すものだ。」 Bio-PDOTMの出荷第一弾は、ソロナ®ポリマーの製造用としてデュポン社へ、そしてBio-PDOTMを用いた新しい工業製品の評価を行う顧客へ届けられました。Bio-PDOTMは、単体で、あるいは、これまで石油由来の原材料から作られた材料を使用していた製品の原材料の一つとして、様々な用途で使用することができます。 また、同合弁会社はBio-PDOTMの新しい2つのブランド名zemeaTMプロパンジオールとSusterraTMプロパンジオールを発表しました。zemeaTMプロパンジオールは、純度の高さと低刺激性が利点の、パーソナルケアおよび液体洗剤等の市場向けの製品です。SusterraTMプロパンジオールは、低毒性および生分解性にメリットがあり、解凍液、不凍液、熱媒体油といった工業用Bio-PDOTMです。 また、Bio-PDOTM はデュポンの最新製品であるソロナ®ポリマーの主成分でもあります。ソロナ®は、様々な用途において他にない数多くの特性を発揮する高機能ポリマーです。ソロナ®をカーペットの繊維に用いた場合、柔らかい感触と耐久性に加え、優れた防汚性能を発揮します。また、アパレル素材としては、抜群の柔らかさ、快適な伸縮性と回復力を持ち、手入れが簡単で紫外線や塩素にも耐性を発揮します。現在、家庭用カーペット市場においては、モホーク・インダストリー社より、ソロナ®ポリマー配合SmartStrandTMのブランド名で販売されています。ソロナ®はこのほか、自動車や室内装備、パッケージおよびエンジニアリングプラスチック材など、様々な用途での利用が可能です。現在は、ソロナ®はまだ石油ベースの原料から作られていますが、2007年初旬からBio-PDOTMを使ったソロナ®の製造が開始されます。これにより、約40%が再生可能な資源から作られた材料、という新しい特徴が加わります。 テイト・アンド・ライル社は革新的な技術を用い、トウモロコシ、小麦、砂糖を付加価値の高い材料に転換し、食品、飲料、医薬、化粧品、製紙、包装および建設などの産業に提供しています。穀類を使った甘味料、デンプン、精糖、高付加価値食品および工業用原料、およびクエン酸などを扱う大手企業のテイト・アンド・ライル社は、工業用デンプンでは世界第一位の企業であり、SPLENDA®スクラロース(高甘味度甘味料)を製造する唯一のメーカーです。テイト・アンド・ライル社は、強力かつ成長を遂げている研究開発組織を背景に、世界中の多くの人々が日常的に使用する製品の、風味、食感、栄養、および機能を高める価値を提供しています。 テイト・アンド・ライル社は過去10年のうちに、同社のテクノロジーの中核をなす発酵技術を確立し、現在では世界有数の発酵メーカーとして4つの大陸に17の発酵設備を所有しています。製品群としては、 Bio-PDOTMのほか、クエン酸やキサンタンガムなどの多糖類、カロチンを培養したアスタキサンチン食用色素、および燃料用および飲料用エタノールなどがあります。 デュポンは20年前に環境保護に関する目標を公表した最初の企業の一つです。今年、その持続可能性について、公約の対象範囲を拡大し、環境負荷を削減するだけでなく、売上や研究開発への投資といった市場重視の目標も盛り込んだ新しい目標を発表しました。その目標は、ビジネスの成長、とりわけ当社が重要視するグローバルでの主要な市場に対して、より安全で環境対応に優れた新製品開発と直接結びついています。 デュポン社は、科学的な発見や発明を基盤に製品やサービスを提供する企業です。創立は1802年、本社は米国デラウエア州ウィルミントンに置かれています。世界70カ国余りに拠点があり、農業・食品関連、建築・建設、通信、輸送の分野で、革新的な製品やサービスをお届けしています。世界中の人々の生活をより安全で豊かにするために、科学の力を生かした持続可能なソリューションを創出しています。 デュポンオーバルマーク、デュポンTM、The Miracles of ScienceTM 、Bio-PDOTM、ソロナ®ポリマーは、米国デュポン社及び関連会社の商標あるいは登録商標です。