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関連用途の選択


DuPont in Japan
 
 デュポンは新しい66繊維に大きな期待をかけ、わざわざ命名のための特別な委員会を任命しました。350もの提案の中には“a tribute to Wallace Carothers”(ウォーレス・カロザースに捧ぐ)を略したWacara(ワカラ)や“Delawear”(デラウエア)“Dusilk” “Moursheen” “Rayamide” “Silkex”そして「デュポンは帽子からウサギを取りだした」を略した“Duparooh”(デユパ ルー)など実に様々なものがありました。そして、実際「伝線しない」わけではないため一度は却下された“norun”(ノーラン)という名を再検討したネーミング委員会は“nilon” “neelon”など言い換えを試みた結果、ついに“nylon”と決定。製品史上に輝く銘品の名前として世に発表したのでした。
 しかし、そこまで思い入れた「ナイロン」の名を、デュポンは商標にせず一般の製品名としておくことにしました。それは、キング・シーヒーが「サーモス (魔法瓶)」を、バイエルが「アスピリン」をそうしてきたのと同様でした。またそこには、ナイロンという言葉があまりに急速に女性のストッキングを指す一般名称になってしまったので、その名を商標化したなら膨大な努力と費用がかかるという事情もあったのでした。